Autonomic nerves
人が生きていくためになくてはならないもの
自律神経系は人が生きるためにはなくてはならい生理的な恒常性を保っています。
内臓や血管、腺などに分布して、無意識的かつ反射的に、循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、代謝のような機能を調節しています。また、ホルモンによる調節機構である内分泌系も自律神経系によって調節されています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり相反する効果を及ぼしています。
心臓の活動(心拍数、心拍量など)は交感神経により亢進し副交感神経により抑制されます。
一方、消化管、尿管、膀胱などの活動(収縮、蠕動、分泌など)は、副交感神経により亢進し、交感神経により抑制されます。
上の図から見てもわかるように自律神経は人が環境に適応して生きるために絶対に必要なシステムと言えます。
自律神経の出発点は脳
自律神経の出発点は脳の視床下部という場所にあります。
視床下部には
オキシトシン(社会性や思いやりに関わるホルモン)
バソプレシン(セロトニンによる抑制がなくなると攻撃性を発揮する)
セロトニン(やる気や幸福感につながるホルモン)
コルチゾール(ストレスを受けた時に体を守るために分泌されるホルモン)などのホルモンの受容体が密集し、自律神経と密接に関わっています。
さらにその周りには食欲、呼吸、睡眠などのシステムもたくさんあり自律神経と深い関わりがあります。
自律神経は各臓器の働きを直接コントロールしているので自律神経が乱れると内臓の働きも悪くなります。
反対に乱れた食生活、睡眠不足、強いストレスにさらされると自律神経の調子が悪くなり、セロトニンやオキシトシンも上手に分泌されなくなり情緒が安定しなくなったりします。
自律神経を整える生活習慣
1:朝起きたら窓を開け朝日を浴びて外の空気を感じる。
2:朝の排便リズムを作る
3:朝食3:昼食2:夕食3、朝食をしっかりとることで脳にエネルギーを蓄える
4:よく噛んで食べる(消化酵素が分泌され消化を促進し自律神経を刺激する)
5:暑さや寒さを体感できる時間帯を作る(体温調節機能を鍛える)
6:感情を溜め込まない
自律神経の乱れチェックリスト
□立ちくらみやめまいがする
□ずっと立っていると気分が悪くなる、ひどい時は倒れてしまう
□少し動くだけでも動悸や息切れを感じる
□朝なかなか起きられず午前中は元気が出ない
□顔色が青白い
□全身に倦怠感、だるさを感じる
□食欲がない。何を食べてもおいしくない
□緊張するとトイレにいきたくなる
□しばしば頭痛や腹痛を訴える
□乗り物酔いをしやすい
*3つ以上あてはまった場合は自律神経が乱れている可能性が大です。
7つの生活習慣を続けながら自律神経のバランスを整えていくようにしましょう。
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